三ちゃんと銀ブラ

「鬼の如く黒く、恋の如く甘く、地獄の如く熱き　コーヒー」

４１年ぶりに積雪となった先週の金曜日、打ち合わせで東京へ。
折角の東京です。たまには東京で会うのも面白いだろうと三束雨さんにメール＾＾。
待ち合わせ場所に選んだのは、銀座８丁目のカフェーパウリスタ。
創業は明治４３年（1910年）、現存する日本最古の喫茶店です。

当時を偲ばせるカップに注がれた「パウリスタ・オールド」。
ジョン・レノン夫妻が来日した際、３日間続けて注文されたそうです。

一般には「銀座をブラブラ散歩する」の意味で使われる“銀ブラ”。
実は、当時の慶応大学の学生の間で使われた言葉で、三田から銀座のカフェーパウリスタに、一杯五銭のブラジルコーヒーを飲みに行くことが“銀ブラ”の語源だそうです。

常連客には佐藤春夫、水上滝太郎、吉井勇、菊池寛、芥川龍之介、与謝野晶子、北原白秋、堀口大学、永井荷風、田谷力三、久保田万太郎、サトーハチローなどの文豪達や、劇作家の小山内薫、上山草人、画家の藤田嗣治、吉田博、長谷川利行・・・
社会主義者やアナキストたち、・・・堺利彦、大杉栄、辻潤・・・

きっと、ブラジルコーヒーを飲みながら、熱い思いを語り合った事でしょう。

なのに、おいら達と言ったら・・・＾＾；

カフェーパウリスタ



何方かのエッセイで・・・
「５銭のコーヒーをパウリスタで飲み、右手に買ったばかりのエブリマンズライブラリー、左手にパウリスタのコーヒー缶を持って帰るのが至福の時、新時代そのものであった・・・」

当時の復刻版の赤黒コーヒー缶。
中身はもちろんパウリスタ・オールド。